Interview 社員インタビュー

開発グループ

渡部 隼平(2020年 新卒入社)

担当
業務

既存製品の改良および新製品の開発

“作る楽しさ” を知る
大先輩に惹かれて

僕はとにかく工作が大好き。プラモデルの組立や木工DIY、複雑な手順の折り紙など、素材が自分の手を経て新しい形へ変わっていくことに、子どもの頃から特別な喜びを感じていました。加茂精工を知ったきっかけは、通っていた大学でおこなわれた合同説明会イベント。下請けにならない発明家企業で、しかも少数精鋭と聞いて、ここで働けば根本からものづくりに携われそうだと思ってエントリーしました。

大手自動車メーカー系列企業を含む2社の内定を蹴って入社に至ったのは、創業者である今瀬会長がカッコいいと思ったから。これは個人的な意見ですが、トップや役員の姿って結構、その企業を如実に表すような気がするんです。僕が就活していた当時、会長は既に70歳過ぎでしたが、それでも新しいものをこの世に生み出すという仕事にロマンを感じ、ワクワクしている人でした。メーカーを何社も回りましたが、こんな会社は加茂精工だけ。「この会社での仕事なら、きっと自分は楽しめるはず!」と、即決してしまうような出会いでした。

『商品検討会』はまるで、
大人の自由研究

入社後研修を経て開発グループに配属されてからは、先輩方のアイデアに基づく試作品の改良をお手伝いしながら、『商品検討会』で発表する企画を考えています。『商品検討会』とは、毎月社内で実施されるブレーンストーミング会議のこと。加茂精工の技術を、これまで進出できていない分野に活かす場合、どんな製品を通じてなら可能になるかということを、部署横断で話し合う場となっています。

『商品検討会』の大原則は、誰の意見も否定しないこと。まずは自由に・気楽に発信し、どんなに奇抜な提案だったとしても、実現可能かどうか真剣に議論していきます。そして「これは実現できそう!」という声が多ければ、原価が多少膨らんでも、実際に形にしてみるんです。言ってみれば “大人の自由研究” ですね。

例えば僕は以前、減速機のしくみを活かした遊園地のアトラクションづくりという企画を発表しました。ゴンドラ自体が不規則に動く観覧車や、乗っている最中に変形するメリーゴーラウンド、これまでに無い軌道を描けるコーヒーカップなどなど…。最終的には「ちょっとコストと時間が見通せないね」ということでボツになってしまいましたが、ものづくりを愛する人たちが集まって、わいわいガヤガヤとアイデアを揉んでいく時間は、それだけで楽しいです。

発明家には、机に向かわない
時間も必要

仕事以外の時間や未知の分野から受ける刺激もイノベーションに繋がる…というのが、加茂精工の考え方。これは発明家だった会長自身が、趣味であるギターや登山の途中で、新たなアイデアを思い付いたという実体験に基づいているそうです。実際に、開発グループはみんな “休み上手” 。中にはスケジュールを調整して、1週間まるっと有休を取っていた先輩もいるほどです。

僕自身も少し前に、土日に有休を足して3連休を取得し、富士登山に挑戦してきました。実は入社2年目の頃から、登頂を目標にトレーニングを重ねていて、今年やっとそれを果たすことができたんです。長期的な目標を達成できたことで、自分に自信がついたことはもちろん、世界の見え方も変わった気がします。こんな成功体験も、新しい発想に繋がるのかもしれませんね。